FM KITAQ 78.5 「KITAQ企画会議」

毎週金曜日21:00~ FM KITAQにて放送中の「KITAQ企画会議」公式ブログです。

【今週のキーワード】「ファシリテーション」

○ざっくりいうと・・・
関わっているひとたち同士が、よりスムーズより深くコミュニケーションして、意見をみんなが納得する形でまとめて、行動できるように手伝うこと。
会議の司会進行とは違います。

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○ちょっと詳しく・・・

仕事でも何でもものごとを進めるとき、いろんな人と関わり、いろんな意見が交わされます。

全てが前向きで、積極的で、同じ方向を向いた意見なら全然問題ないのですが、そんかことはむしろ少ないんですよね。
否定的な意見、消極的な意見、まったく別の方向を向いた的外れな意見や完全に対立する意見が出てくるのが当たり前。
そんな状態ではものごとは進まないです。
だから、お互いにコミュニケーションをとって、理解しあって、話をまとめることが必要。
そうすることで、ようやくものごとは進みます。
だけど、これがとても大変。
場合によっては何年も話がまとまらないこともしばしば。

こんな状況を助ける手法がファシリテーションです。
それぞれの立場を尊重して、互いの意見を組み合わせて、関わる人たちみんなが納得できる状態をつくる、つまり"まとめる"、ということをファシリテーションではやります。

では、このファシリテーションを使うとどんなメリットがあるのでしょうか?
まずは、時間が短縮されます。例えば、ずっと同じ議論ばかりしてたり、脱線しまくったり、揚げ足取りばかりだったり、どうでもいい重箱の隅を続くような指摘がされたりする会議や、ほかにも議論ばかりでなかなか行動にでなかったり、言い訳ばかりで全然状況が良くならない場面などは少なくないですよね。
そんな時に、ちゃんと的を得た議論を進めて、より短時間にものごとを進められたりします。実際、何年も進まなかった議論が、ファシリテーションをちゃんとやったら1日やそこらで動き出した、なんてこともあります。

次に、今まで思いもつかなかった解決策やアイディアを得ることができます。
・何年も新しい商品を作ろうと考えていたけど全然アイディアがでない
・もう新しいことはできないと決めつけて、現状でただひたすら我慢している
・何年も同じことで悩んでいて、解決策も見つからず、疲れ切ってる
といった状態を変えることが可能になります。

そして、決めたことを実際にやってみよう、という気持ちにもなれます。ただ言っただけのその場しのぎに終わらせることなく、実際にやるための気持ちのハードルも乗り越えて、ちゃんと行動して、何かしらのカタチにすることも可能にします。

では、どうやるかというと、単にファシリテーションのテクニックを学ぶだけでなく、在り方=心構え・身構えのようなものも必要になります。
ファシリテーションは、いろんな方が参加する場があって初めて成立します。
当然、ひと対ひとのやりとりですので、予め予想してたこととは大きく違う状況になることが当たり前です。
場合によっては、ファシリテーションをする人=ファシリテーターが責め立てられることもあります。
そんなときもブレることなく、ファシリテーションを提供し続けられることが必要になるわけです。

こんなファシリテーションができる人が、あちこちのまちににいたら、本当にまちはチームとして、沢山の可能性を実現できますね。
もちろん、会社などの組織にも。

ちなみにリサーチャー渋谷はプロのファシリテーターとして活動してます。
写真は実際にファシリテーションしているときのものです。

 

文責:リサーチャー 渋谷