FM KITAQ 78.5 「KITAQ企画会議」

毎週金曜日21:00~ FM KITAQにて放送中の「KITAQ企画会議」公式ブログです。

第14回議事録 「北九州の歴史と未来を語る ~ゲスト: 門司港アンティークカンパニー 代表 松永 浩一~」

出席者:

 ・プレゼンター 松永 浩一
 ・プロデューサー 壹岐尾 恵美
 ・ディレクター 秋武 政道
 ・プランナー 岡 秀樹
 ・リサーチャー 渋谷 健


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議事録:

<前回までの振り返り>

・有限会社ゼムケンサービス 籠田 淳子さんをお迎えして、ダイバーシティについて話をした
・女性経営者は男性経営者をまねするのではなく、魅力を活かす
・これからは女性経営者がグローバルを引っ張っていく
・北九州は女性起業家が活躍しやすいので女性を活かそう
ベイビーステップは、籠田さんと個別の相談の場を創る 
・キーワードは、インクルージョン

<今日の流れ>
・ゲスト 松永 浩一さんをお招きして
・北九州における“夢の叶え方”をテーマにお話をいただく

<議論>
【松永】
・インクルージョニストの松永です。
【秋武】
門司港まちづくりの関係者は人相が悪いといわれるが、その二大巨とは秋武と松永
・松永さんはお散歩マルシェやグランマーケットを主催しており、門司港コミュニティの代表も務めてきている
・今日は松永さんの生き様を聞いてみる
【渋谷】
・松永さんは北九州で夢をかなえたひと
・そのストーリーと、現状に対する意見を聞きたい
【秋武】
・松永さんのやっているアンティークショップは収益が全然あがっていなかった
リバプールなどブリティッシュ・アンティークもブランディングできていなかった
・それを補完するために、お好み焼き屋さんをやっていた
・海峡プラザをつくったときに、いの一番で出すと決めた
【松永】
・まだ何にもなかったときに、門司港で商売をしたい、という想いだけで手を上げた
・だが、今の門司港レトロの姿を見えていた
・そしてさらに関門、北九州は伸びていくとみていた
・20年ぐらい先を見て、継続するだろうと思って、すぐに動いた
【秋武】
・なぜ、アンティークにしたの?
【松永】
・雰囲気にあうため
・古いものを活かしたい
・メモリアルとして、そういうものを大事にする文化を創りたい
・だから、旅行会社に就職して、勉強してきた
・仕入れ先も開拓してきていた
【渋谷】
・本当にすごい
・中途半端にキャリアプラン語っているのではなく、実践しているのがすごい
【松永】
・やったもん勝ち
・小さな店だが、ちゃんと継続できている
【秋武】
・松永さんはイギリスのバイヤーと信頼関係をつくっていて、価値を提供しているのがすごい
【松永】
・ちゃんと価値を見出して提供していくことがやりたかった
【岡】
・アンティークの魅力って何?
【松永】
・私たちは、時間を買う、っていっている
・100年たったらどんな風に変わるか、というところに面白さがある
・1つ1つにストーリーがあり、価値がついていく
・オンリーワンになっていく
・残らないものほど、残っていることはすごい
・王室があったらり、皇室があったり、お茶があったり、紅茶があったりで、日本とイギリスは感性が似ている
・感じ方はいろいろ
【岡】
・時間としてみる、というのが意外
【松永】
・ものがカッコイイ、というのはまだまだ若い
【渋谷】
・ストーリーが大事
【松永】
・リノベーションや世界遺産にもつながる
・ちゃんとメンテナンスして、大事に使い倒すことに価値が出る
【秋武】
・松永さんはひとつひとつ、商品を手入れして、大事にしている
・職人としての仕事
【岡】
・それを大事にし始めたきっかけはなに?
【松永】
・妄想家だった
・ひとつひとつのストーリーを楽しんでいた
・アンティークのモノとシンパシーを感じていた
【秋武】
・売る、という姿勢がない
・お客さんが勝手に買って言っているのがすごい
・ちなみに松永さんは中国語もしゃべれる
・先を見据えて中国語を勉強してきて言った
【松永】
・商売をしようとしたときに、門司港か糸島か迷った
門司港のほうが歴史が深かった
・北九州という非常に大きな可能性をもったフィールドがあるので門司港にした
・それを夢で終わらせないために、どんどん動かしている
・グランマーケットなど、自立したイベントをやっていて、6万人以上集客することができる
【秋武】
門司港コミュニティは役割が決まっている、と松永さんはよく言う
・秋武はブルドーザー、逆井さんと松永さんが整地して、ひとの流れがつくれるといったカタチ
・さらに日田さんがその先に集金箱を置いているようなカタチでチームになっている
・松永さんいわく、まちづくりはやっている人に利益がないといけない、といつもいっている
【松永】
・ちゃんと分配できるようにしっかりマネージして、給料も出せるし、打ち上げも手出しなしにしている
・謝金とかのレベルじゃなく、イベントの給料として出せる
・グランマーケット出展者が自ら告知し、口コミだけで2~3万人の規模も集めている
・マスコミに頼らないで、逆張りで集客した
・出展者は100万越える売上も得ているし、地域に経済効果も出している
【秋武】
・裏話もいろいろあって、街の業者から、やらないでくれ、という話も最初はあった
・だが、結果を見せたら応援者になった
【松永】
共存共栄が大事
【渋谷】、
・将来を見据えたとしても、やるのは難しい
・お金の話から逃げる奴もいる
・ソーシャルを活用しきっているのがすごい
・やって見せているのもすごい
・それをやっていることがすごい
【松永】
・成功事例しかいわない、といわれたりするが、別に苦労もしてないし、何とかなってきている
・新しい文化として、雑貨店を回るための本なども出てきている
【岡】
・イベントからつながりが創れているのもすごい
【秋武】
・今では、小倉の紫川のイベントにも伝搬したりしている
【松永】
北九州市はいい場所がいっぱいあるのに活かしきれていない
・だからどんどん応援していっている
【秋武】
・松永さんはある軸を壊すことなくやってきている
・一緒にやってこれなかったひとたちもいた
・そのあたりの違いもあったがなんで?
【松永】
・信念の違い
・私ができいなくても何があってもやりつづけて
・「備えよ、常に」という考え方が大事
・でりゃいいのにひいちゃう人が少なくない
【岡】
・決断するポイントが大事だと思う
・失敗の経験が、背景として大事なのかなと思う
・松永さんの場合は、どんな感じ?
【松永】
・私の場合は、リスクを全部あげて、失敗しないようにしてている
・ありとあらゆるリスクを事前に解決している
【秋武】
・リスクをわたしは考えずに突っ込む
【渋谷】
・リスクをケアしないでやるのもOK
・でもそもそも「やる」って決めない人がいる
【松永】
・それは理解できない、ぜんぜんわからない
【壹岐尾】
・なにかやろうとしている人には、何てアドバイスしているの?
【松永】
・まずはやっちゃえ、って行っている
【秋武】
・わたしも同じ
【松永】
・あとはいろいろ持っている知識や気づいたことを提供している
門司港のコミュニティでサポートしていて、どうやって一歩目を踏み出してもらうかを大事にしている
【壹岐尾】
・秋武さんや松永さんには愛を感じる
【秋武】
・勝った、負けたとかなく、みんなで可能性を活かしたいだけ
【松永】
・全員ウェルカム
・対立してやらないのが一番ばからしい
【秋武】
・どんどんやってくれるひとがくることが嬉しいし、役職とか立場にもこだわらない
【松永】
・やったことで実績が自信になって、価値に変わっていく
【壹岐尾】
・二人は大きな組織ならCOOといった感じ
【岡】
・二人に感じるのは、古い組織というものではまったくないこと
【秋武】
・実行委員長の代表は、尻拭いできるかどうか、というだけ
【松永】
・それさえできれば、OK
【岡】
・起業しよう、という流れに対して欠けているポイントは「失敗できない」こと
門司港はそれがある
【松永】
セーフティーネットみたなもの
・本当は行政とかがやればいいのに
【岡】
・それが前提としてチームになれて、郷土愛にもなっていける
【秋武】
・リーダーの役目として、成功させるとかが目につきやすいが、本当はそこだけじゃない
・行政の窓口行ったり、表に立ってみたり
・その体験から学ぶこと、気づくことはとっても大きい
・エラー歓迎している
【松永】
・エラーすら楽しいんでいる
【渋谷】
・オープンにする、ってすることはリスクケアができることが必要
・それが出来ていることが注目を集めている
【岡】
・リスクケアをできる層の深さがすごい鍵になっている
【松永】
・ちゃんと仕組み作りができる、田川さんの存在も大きい
・チームになっているのがよくて、これを北九州に広げていくのが必要
【岡】
・失敗しても大丈夫な環境が、オープンな可能性を持ってこれる
【松永】
・もっともっと広げていけばいい
【秋武】
・自分ができないことを認めちゃうのがいい
・強制も、階層もない
・参加することも自由
・また、松永さんは門司港ギルドをやっているが、リノベーションについてどう思う?
【松永】
・リノベーションしてきれいにするだけじゃなく、どういう価値をつくっていっくか
・そのヒントがロンドンにある
・壊すのじゃなく、活かす
【秋武】
・これからの北九州はどう考える?
【松永】
・うまくすれば大化けする
・民間はエキスパートがいる
・あとは行政とどうつながるか


<リサーチャーの怒りコーナー>
「チャンスにビビるな!」
・チャンスは突然やってくるもの
・準備が完璧にできていて、チャンスをつかめることは少ない
・踏み出すことは怖いが、本当に価値を創りたかったら踏み込め!

<まとめ>
・北九州は可能性を本当に秘めている
・リスクをしっかりととらえて、とにかく踏み出せ
まちづくりはしっかりと利益をあげていくことが大事
・北九州のバックエンドになる関係性が、新しいスタイルになる
・だからこそオープンを実践できるのが北九州=ワンピース型まちづくり
・時間軸に込められたストーリーも大事にしていくべき

<宿題・ベイビーステップ
門司港アンティークカンパニーに行こう!

<今週のキーワード>
・オープン