FM KITAQ 78.5 「KITAQ企画会議」

毎週金曜日21:00~ FM KITAQにて放送中の「KITAQ企画会議」公式ブログです。

【今週のキーワード】「イノベーター」

○ざっくりいうと・・・
新しいことをやるひと、先駆者。イノベーションを起こす人。

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○ちょっと詳しく・・・

イノベーションが必要だ」なんてセリフ、最近良く耳にします。

このイノベーションを起こす人がイノベーターなわけですが、そもそもイノベーションってなんでしょう?

イノベーションはいろいろな訳し方がされますが、あえて一言でいうなら「社会に新しい価値を提供すること」といったところです。
まずポイントとしては、"社会"が対象である、ということ。
ただ自分一人での自己満足ではなく、社会全体に波及するような影響ある"価値"を作り出すこと。
言い方を変えると、新しい"価値観"を世の中に広める、ということになります。
ちなみに"価値"とは、ちょっと乱暴かもしれませんが、商品やサービスなど、お金を払ってでも欲しい、と思ってもらえるものを指します。
"価値観"は、その"価値"を理解できる考え方やものごとの見方、"当たり前"とされている文化や慣習、といったところです。

例えばよくイノベーションの事例に出てくるiPhone
これは電話を進化させ、スマートフォンという新しい価値として社会に提供しました。
そして、スマートフォンを使って移動中にアプリで遊んだり、インターネットを楽しんだりするということが、"当たり前"の文化となり、スマートフォンがどんなもので、何ができるかを広く理解できるようにしました。
結果、コミュニケーションの仕方、働き方が大きく変化して、社会に大きな影響を与えています。

そしてイノベーターとは、まさにイノベーションを起こす人のことを指します。
iPhoneの例で言えば、その中心にいた人物であるスティーブ・ジョブズです。

では、イノベーターにはどんな特徴があるでしょうか?
一つは新しいものが好きですね。
好奇心も強い傾向があります。
あとは行動力・決断力があります。
周りが反対しても、自分の信念を貫いて成果を出す力があります。
とにかく、0から1を生み出す力に優れた人たちです。

ただ、こうしたイノベーターの説明はよく勘違いを生みます。
まず、イノベーターは偉いわけでもなんでもなく、そういうことが得意なだけです。
逆にマネジメントとか、地道に同じことを続けるとか、そういうのとはすごく苦手です。
また、ジョブズのような大きな話だけがイノベーションではありません。
これまでにない新しい価値を社会に提供しているひとたちは、今この瞬間にもいて、それぞれがそれぞれのやり方でやっています。
たまたまジョブズが有名になっただけで、みんながみんなジョブズになる必要はないのです。
イノベーターは意外と身近にいるものです。

イノベーターは新しい価値を社会に生み出すことを役割とした人たちのことで、その人たちの創り出した価値を広めるには他のチカラをもった人たちが必要になります。
それは派手にやる必要もありません。
もちろん派手にやってもいいですけれどね。
何にしても、イノベーターを起こす人も含めたチームを作ることが、本当にイノベーションによる価値を社会に与えて行くためには必要になるわけです。


文責:リサーチャー 渋谷